こんにちは、飯綱です。
本日は前回の続きで、切れ字を使った俳句の練習を行っていきたいと思います。
前回までの記事はこちら↓
今回参考にする本もこちらの↓
夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業
です。
今回でこの本の内容の半分になります。
なんだかあっという間でしたね。
ですが、まだまだ覚えることは多そうなので、気を引き締めて行きたいと思います!
「切れ字」とは
切れ字とは、「や」、「かな」、「けり」といった、俳句独特の言葉づかいです。
切れ字には様々な効果があるので、まずはそれをまとめてみたいと思います。
1,強調と詠嘆
切れ字の基本的な効果の一つです。
直前の言葉の印象を強くします。
2、映像の切り替え
句の意味が直線的になるのを防ぎ、読み手に意味を想像をさせる効果があります。
3、省略
必要最低限の情報以外を省略しながら、連想を広げる効果があります。
4、風格を生む
俳句らしい雰囲気を出す効果があります。
なるほど、切れ字にはこういった効果があるんですね。
…うん、よく分からないっす。
なので、実際に切れ字を意識して俳句を詠んでみました。
以前練習した「尻から俳句」を応用し、上五を「四音の季語+や」で行う方法です。
夏井先生曰く、俳句のもっとも基本的な型とのこと。
以前と同じく、十句作ってみました。
こちらになります。
切れ字を使って十句
炎天や影蒸発すアスファルト
あかぎれや地図砕けたるアイパッド
春霜や役目を終えた信号機
薄霧や滅多によらぬラーメン屋
霍乱や笑い転げるぬいぐるみ
雪解やカラーが染みる美容室
春日や時が整うティーポット
正月や久方ぶりのブルーレイ
蚊柱や突っ切るための白マスク
夕立や無造作に置くウォークマン
…うん、難しい!
ただ、前回の尻から俳句とやり方は同じなのですが、上五で使える季語が増えたので、以前より詠みやすくなったような気がします。
ここからは、個人的に気に入っている句を紹介したいと思います。
俳句紹介
炎天や影蒸発すアスファルト
これは真夏の正午、太陽が真上に登る時間帯に自分の影を見たら、後ろに伸びているはずの影が無くて、普段よりも小さく見えたんですよね。
その光景が、まるで影が蒸発したように感じたので、それを句にしました。
それにしても、「炎天」って字面はかっこいいですけど、暑苦しい季語ですね…。
次は、「炎天」を使って涼しい俳句を詠んでみたいです。
あかぎれや地図砕けたるアイパッド
私、仕事柄シンナーを使うので、よく手が荒れるんですよね。
特に冬場なんてあかぎれが酷くて、しょっちゅう血が滲んでいます。
で、このあかぎれた手から、ヒビの入ったアイパットの画面を連想したんです。
よく考えると、タブレットってあの大きさの中に地図とかSNSとかYouTubeとか、大量の情報が詰まっているじゃないですか。
なんだか、一つの世界みたいに思いませんか?
その世界が、ふとした瞬間に砕けてしまう…。
そんな危うさを表現してみました。
…中二病マシマシでお送りしております…。
薄霧や滅多によらぬラーメン屋
私の自宅の近所には、複数のラーメン屋があります。
その中には、いずれ行こうと思っていても、結局行けていないお店もあります。
皆さんも、同じような経験はありませんか?
毎日見ているお店で、視界に入っているはずなのに、見えていない。
それがまるで、見えない霧がかかっているような感じがして、こんな句を詠んでみました。
春日や時が整うティーポット
春の穏やかな日に、時間の感覚もなくなるほどのんびりしているときに、お茶を飲むとなんだか体内時計がリセットされるような、すっきりした気分になるんですよ。
その爽やかさを表現したかったのですが、…最後まで悩んだんですよコレ。
中七がどれだけ考えてもしっくり来なくて、パソコンで打ち込んでいるこの瞬間に何度も直しました。
しかし、これで行きたいと思います。
今回はこんなところでしょうか。
しかし、「切れ字」…。
使いこなすのは中々難しそうです。
夏井先生がおっしゃるように、何百句も作って覚えるしかないようです。
俳句の道は長いですね…。
今回作った俳句に、何かアドバイス等いただけるとありがたいです。
次回は、一物仕立てを学んでいきたいと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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